私の旅した:子連れ海外旅行ガイド

娘と一緒に旅し経験した、子連れ海外旅行ガイド

娘が言った「Life is tough」という言葉に笑ってしまったことについて

 

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娘には去年のクリスマスの頃から欲しい時計があります。

 

どうやら生徒の間で人気があるようで、クラスの仲良しの子が付けてきているよう。

街を歩いていても、同じ時計をつけている子供達を見ることが多いです。

 

「いくらするか調べて欲しい」と彼女に頼まれ調べてみると、その時計は子供向けにしては高く、$129もしました。

 

オーストラリアドルは現在$1=82円くらいですが、オーストラリアに住んでいる以上はいちいち日本円換算しませんので、感覚としては12900円の時計というところです。

 

どう考えても(私的には)8歳の娘には高価すぎる。

そもそも娘はまだ自分の物の管理がきちんと出来ておらず、物をなくしてしまうことも本当に多いんです。

 

去年は1年間のうちに制服のジャケットとトレーナーを共に失くし、「次に失くしたら寒くても新しく買ってあげることはしないよ」と話したところでした。

 

ジャケットもトレーナーも目につくし、名前を大きく書いていたたので、失くす方が不思議なんだけど…。

 

それにこの時計を学校に持って行って失くしたら、値段が高いだけに問題になるかもしれない。それを考慮して、買ってあげることは出来ないと説明しました。

 

そこで言われたのが「My life is so tough」という一言です。

 

私に向かって言ったのではなく独り言として、つい言ってしまったのでしょう。

直訳すると「何で私の人生はこんなに厳しいの?」となりますね。

 

でも彼女が言ったのは「何で他の子は買ってもらえるのに、私は(うちでは)買ってもらえないんだろう…。難しいな…。」というかわりに、こういうフレーズが出たのだと思います。

 

横で聞いていた私は、そんな彼女の一言に思わず笑ってしまいました。

 

そして娘には「もしその時計を買ってもらえないから、あなたの人生が凄く難しい(Life is tough)と感じるなら、それはMがとてもラッキーだからだと思うよ!」と言ってあげました。

 

もっと大変な人生を送っている人が、この世界には沢山いることを知らない娘。

それくらいしか悩みがないのは逆に良いことだと思ったからです。

 

実はパニック障害で通っているカウンセラーの先生の勧もあり、私はここ数か月、家の近くの難民をサポートする団体で、企業や一般の人から寄付された食品の仕分けのボランティアを呼ばれた時だけしているのですが、そこには毎日の生活を送ることも大変な人が沢山やってきます。

 

私は直接その人たちと関わることはないのですが、センターで寄付された食品を渡す時、「ここ1週間ほとんど子供達に食べさせてなくて、本当に困っているところで教えられてここに来たんです。ありがとう…」と涙を流すお母さんをみかけることも…。

 

私達が何気なく送っている普通の生活は恵まれていて、決してあたりまえではないんだということを、そんな姿を見るたびに再確認させられます。

 

一度スクールホリデーの間に時間があったら、娘を連れて難民センターの仕事を見学させてあげたいと思っています。

彼女がそこから学ぶことはきっと多いことでしょう。

 

私の答えを予想していた娘は、去年のクリスマスの時から毎月貰うわずかなお小遣いを一生懸命貯めています。

 

月に数ドルしかないお小遣い。

一体いつになったら貯まるのか分からないけど、頑張り通して貯まった時には「駄目」と言わずに買うことを許してあげようと思っています。

 

以上、娘が言った「Life is tough」という言葉に笑ってしまったことについてでした。