今年はマレーシアに2回帰ることにしたのですが、その大きな理由のひとつが義理のお母さんの認知症が大分ひどくなっていることに気が付いたから。
半年くらい前でしょうか?
義理のお父さんが旦那さんに「テレビが壊れて修理の人が家に来ることになったんだけど、その時自分は用事で出掛けてて、帰ってきて家にいたお母さんにテレビは治ったか聞いたら、誰も来なかったって言うんだ。それで修理の人に電話したら、いや、ちゃんと行って直しましたよ。奥さんとも話したし、お金も頂いてますよ。って言われたんだ…」
物忘れが激しくなっていることは気が付いていたけど、ここまで酷くなってるとは一緒に住んでる義理のお父さんも気が付かなかったらしくて、ショックを受けていたし、それを聞いた私たちも凄く驚いたのを覚えています。
そしてその時、元気な両親と過ごせる時間が残り少なくなって来ていると言うことを、改めて思いしらされました。
幸い、もう家は払い終わっていてローンもない。
子供はひとりで、大学卒業までの学費は貯めてある(オーストラリアでは、大学の費用は奨学金を借りて自分で払うのが一般的のようだけど)
それなら将来後悔しないように、多少お金はかかっても、「お互いの両親が元気なうちに一緒に過ごす時間をもっと持とう」
そう話し合い、今年は有給をやりくりして2回マレーシアに帰ることに。
たぶん日本だったらこんなに長く休みを取ることは難しいけど、オーストラリアは長期の休みを取る人も多いし、年末は特に皆がホリデーモード(仕事のお客さんも休暇でいない)なので、3週間×2回の休暇(有給じゃ足りないところは無給休みにしてもらう)をとっても何も言われず。
しかも来年4月にはまた3週間近く日本にいくけど、これも特に何も言われず…(´ε`;
オーストラリア、本当に良い国だよ…。
今回マレーシアに帰って自分の目で義理のお母さんの現状を見ると、想像以上に認知症は進んでいて、娘(義理のお母さんにとっては孫)を旦那さんの従姉と勘違いすることが頻繁にある。
自分の飲む薬の管理が出来ない(義理のお父さんが毎日準備してるけど、飲んでも忘れて何回も聞く)
大好きだった、料理が出来なくなった(火を消し忘れることもあって、危ないから料理はしないことに)
私たちがジムに行って家にいないと、「あなたの両親は誰?」と何回も娘(孫)に聞く。
とにかく色々なことを覚えておらず、何回も何回も何回も同じことを言ったり聞いたりする。
家の掃除を永遠にしてる。
間近の記憶は混乱しているけど、昔の記憶はわりとはっきりしている(認知症あるある)
感情のコントロールが難しくなっていて、不機嫌になったり、怒ったりすることが多くなった。
遠出を躊躇するようになった。
私の観察してる限りでは、覚えてられるのは10分くらいなんじゃないかな…。
10分ごとに同じような質問をされることが多いから。
脳の検査でも、はっきりと脳が萎縮してきているのが写真に写っていて、今は症状を和らげる薬を飲んでいます。
実は私のおばあちゃんは60代中盤から認知症の症状があり、同居していたこともあって、認知症の人がどういう風に変わっていくかについては、ある程度知識があり、慣れているところもあります。
でも彼はお母さんが、自分の知っているお母さんではなくなったような気がしたんだと思います。
現実を受け入れるのに時間がかかり、私とふたりの時には涙するほどショックを受けてました。
そうだよね。
自分のお母さんが変わっていくのを見るのは、本当に辛いよね…( ω-、)
私も認知症のおばあちゃんの介護を手伝っていたけど(ひとりでお風呂に入れないから、3日に1回お母さんと一緒に入れたり、鍵をあけて夜中にいなくなったおばあちゃんを探しに行ったこともある)こうして義理のお母さんのかわりようを改めて見ると、「認知症の人の頭の中は、一体どうなっているんだろう?」と思うし、祖母もそうだけど私の父も軽い認知症があるから、将来自分もこうなるのかもと思い、漠然とした恐怖を感じます。
義理のお父さんを尊敬するのは、現実的で正直なところ。
お義母さんがいない時に、これからについて話したのですが、これ以上お母さんの認知症が進んでいて介護が必要になったら、外国から住み込みのメイドさんを雇って(友人にエージェント会社をやってる人がいて、すでに話しは聞いてるらしい)介護しようと思っていること。
お墓はすでに準備してあること。
自分が介護が必要になった時も、出来るだけ家で過ごしたい。介護施設には行きたくないと言われました(メイドを雇って介護されるのは問題ないとも言ってくれました)
※マレーシアでは(中華系)親を介護施設にいれることは、親を捨てるような行為だと言う考えが残っており、入りたくないと言う人がほとんどだし、とても高価(例:1ヶ月6人部屋で10万円以上、普通のマレーシア人の月給よりも高い)で入りたくても入れることが出来ないと言う事情があります。
マレーシアではインドネシアからの住み込みのメイドさんを雇っているお家も多く、その人たちに介護を任せることも多いようです(感謝しないとですね)
実際に旦那さんの祖父母は全員インドネシアからのメイドさんに家で24時間体制で亡くなるまで介護をしてもらってたし、脳卒中で63歳で半身不随になったシンガポールの叔父さんもメイドさん(メイドさんは2年おきくらいで変わる)に介護を10年以上もしてもらっています。
義理の両親の家にもキッチンの横にメイドさん用の小さな部屋があります。
義理のお父さんは終活(こんな言葉をマレーシア人のお義父さんが知ってるとは思えないけど)も頑張ってくれていて、時間があれば不要なものを捨てたり、必要書類の場所を書き留めたりしてくれています。
自分達で介護が必要になった時、どうしたいか(どうして欲しいか)を今のうちからはっきり伝えてくれるのは、本当にありがたい。
心の準備や調べる時間も十分あるし、あとはできる限り、義理の両親の希望に沿うように頑張るだけで良い。
お金の心配もしなくて大丈夫。
ちゃんと老後に必要なお金は準備してあるからと話してくれたのも嬉しかったし、我が家もひとり娘だから、自分の老後迷惑はかけないよう、老後資金は準備しておかないとな…と考えるきっかけにもなりました。
私と旦那さんは共にひとりだし、オーストラリアに住んでいて、どちらの両親とも離れて暮らしている。
介護問題は将来大変になることは分かっているけど、少しずつ準備をすすめ、その日が来たら両親に出来る限りのことが出来るように頑張りたいと思っています。
海外在住の方、日本に残してきた両親の介護はどうされていますか?
何が一番大変でしたか?
これはしておいた方が良いよと言ったアドバイスなどありましたら、とても助かりますので、是非教えて下さいね。