今日は巣から落ちたと思われる鳥のヒナを見つけた時、私達がヒナのために出来ることについて、私が調べたことを書いてみようと思います。
ヒナをみつけた時の対処については、日本野鳥の会のHPに載っていた『ヒナをみつけた』からの情報を参考にしています。
日本野鳥の会の『ヒナをみつけた』には、ヒナを見つけた時に人が出来ることがとても詳しく書いてあるので、読んでみると役に立つと思います。
【巣から落ちている鳥のヒナをみつけたらどうすれば良い?】ヒナために、あなたが出来ること
目次:
- 私が巣から落ちて来た鳥のヒナをみつけた時の話
- ヒナをみつけた翌日
- 鳥のヒナが巣から落ちているのを見つけた時に、あなたが出来ることリスト
- ヒナのためを思ってしたことが、逆にヒナの生存率を落とすことに・・・
- 悲しい結末 娘が自然の世界から学ぶものは沢山ある
- まとめ
私が巣から落ちて来た鳥のヒナをみつけた時の話
この記事を書こうと思ったのは、自分が芝生に落ちている鳥のヒナを見つけた時、どうして良いか分からず困ったからでした。
2週間ほど前、娘を学校に娘を迎えに行くために道を歩いていると、ピーピー大きな声で鳴いている鳥のヒナがちょこんと芝生の上にうずくまっていました。
芝生の横には大きな木が生えていたのですが、この日はとても風が強く、横に大きな枝が落ちていたこともあり、枝が落ちたのと一緒に巣とヒナも落ちて来たのだと思います。
幸いヒナ自体は怪我をしておらず、鳴き声も大きく元気そう!羽も大分生えかわってきていて身体もかなり大きいけど、まだ一人で生きていくには小さいヒナ。
周りに親鳥がいる様子もなく、その弱々しい姿にほったまだ帰ってしまっても良いものなのか…。こういう時にどうすれば良いのか全く知識がなく、途方にくれました。
30分ほど迷いましたが、元気そうだったこともあり、可哀相だから連れて帰りたい!とせがむ娘を説得し、この日は後ろ髪を引かれつつも家に帰りました。
ヒナをみつけた翌日
次の日の朝同じ道を通ると、昨日の場所にヒナがいない!
誰かに連れていかれたのかな?昨日の様子では飛べそうにもなかったのに…と思い、二人で周りを探してみると、少し離れた場所から鳴き声が聞こえます。
行ってみると昨日のヒナが、人が通らない茂みのようになっている場所に移動していました。 歩けるようなので自分で移動した、もしくは犬や猫に襲われるのを心配した優しい人が移動させてあげたのかもしれません。
昨日と同じく元気に鳴いていたので「親が近くにいるんだな」と思い、そのまま行きも帰りも見守りました。
鳥のヒナが巣から落ちているのを見つけた時に、あなたが出来ることリスト
実はヒナをみつけた日の夜に、ヒナが落ちているのを見つけた場合はどうしたら良いのかを調べてみたのですが、基本的には「地面に落ちていても、親鳥が周りにいる場合が多いので持って帰ったりしないこと」というのが原則のようです。
説明には、巣立った直後の鳥は上手に飛ぶことが出来ずに巣から落ちてしまうことがあるけど、親鳥が近くにいれば、地面にいても餌を与えにくるので大丈夫と書いてありました。
ここで重要なのは、怪我をしていなければという点。
日本の野鳥の会の方には、各都道府県の鳥獣保護担当部署に相談して、指示を仰ぐことと書いてあったので、怪我をしていたり明らかに病気だと思われるヒナに関しては、近くの鳥獣保護の部署に電話をし、どうしたら良いか訪ねると良いと思います。
他に出来ることとしては、以下のことがありました。
- 地面に巣が落ちている場合は、ヒナを巣に戻してあげる(出来たら木の枝などに巣を戻してあげる)
- もしも巣が見つからない場合は、仮に巣になるような物(小さめの箱など)を準備して入れてあげる
- 寒い場合はタオルなど、寒さのしのげるものを入れてあげる(繊維が足などに絡まらないような素材の物を選ぶ)
- 大通りに面している場所や、犬や猫、カラスなどに襲われそうな場所に落ちている場合は、茂みなどに置いてあげる
など、具体的に人がヒナを助けるために出来ることが書いてありました。これくらいなら簡単に誰でも出来そうですよね。
ちなみに、元いた場所から茂みに移動させても、親鳥はヒナの鳴き声でヒナを見つけることが出来るようなので、心配しなくても大丈夫よのうです。
また、鳥は匂いには鈍感な生き物なので(他の動物に比べて)移動させてあげる時に人が触ってしまっても、人の匂いが多少うつったからといって、面倒をみるのをやめたりはしないよう。
ただ触る際は、自分の為に(つつかれることもあると思うので)あれば軍手などをつけた方が良いかと思います。
ヒナのためを思ってしたことが、逆にヒナの生存率を落とすことに・・・
初日にヒナを見つけた時、娘のお弁当に入れたサンドイッチの耳部分を、少しだけヒナの横に置いてきました。でも調べてみると、ヒナはこのような食べ物は食べないようだし、あげないようにした方が良いようです。
ヒナには高栄養で食べやすい虫を沢山与えなければいけないので、可哀相だからと人がヒナを連れて帰って育てようとしても、実際にはとても難しいとのこと。
また、例えば人に餌を与えられて育ったとしても、親鳥からどれが食べ物になるのか、何が危険なのかを学びながら自立していないので、その後自然な環境の中に戻った場合のヒナの生存率はとても低いと調べて分かりました。
ヒナのためには、心配でも(怪我や病気じゃないのなら)自分の出来ることをして(上記のリストを参照)それ以降は親鳥に任せるのが最善のようです。
野生の生き物は、人の手を借りずに自然の中で育つと言うのがやはり一番ということですね。
また野鳥は捕まえたり、飼うのを法律で禁止されているので、注意が必要。
生態系を守るためなのでしょうか?私の住んでいるオーストラリアでも、同じように野鳥の捕獲や飼うことは禁止と書いてありました。
悲しい結末 娘が自然の世界から学ぶものは沢山ある
実はこの話には、悲しい結末が待っていました。
土日を挟んだので、その間はヒナをみることが出来ず、月曜日にヒナに会えるのを楽しみにしていた娘。でも月曜日に茂みをのぞいてみるとヒナはいませんでした。
最後にみた時は、ちょこちょこながらも歩いていたので、無事に旅立ったものと思っていた私と娘。ちょっぴり寂しいけど「良かった」と喜んでいたのですが・・・。
数日後茂みの近くを通ると一部凄くハエがたかっている場所が。嫌な予感を感じつつ覗くと、そこには変わり果てたヒナの姿が・・・(;_;)
娘はショックでしばらく立ち尽くしていましたが、しばらくするとボロボロと大粒の涙を流して泣き出しました。
「あの時連れて帰ってあげたら良かったのに!」「怖いけど、虫を捕まえて食べさせてあげれば良かった」「どうして連れて帰っちゃ駄目って言ったの!」と悲しみと一緒に、色々な感情が出てきたようです。その時は何とか娘をなだめ、学校に行かせました。
全ての野生の生き物が生き残れるわけじゃないのを知っているから、後悔を感じつつも、「可哀相だけどしょうがないのかな・・・」と私は思えるけど、小さな娘には説明しても到底納得出来なかったようです。
まとめ
娘がヒナにあてた手紙。死んでしまったのでHope you luckもないのですが・・・(・_・;)
娘はヒナの死から、自然の世界のなりたち(全ての野生の生き物が生き残ることは出来ないこと、そう言う風にして世界は出来ていること)を少しだけ学び、子供ながらの回復の速さで、ヒナに毎日花を供えつつもヒナの亡骸をまじまじと観察し、「死んだら目玉が飛び出すんだね・・・」と、怖いことを真顔で言って来ます(-_-;
鳥のヒナの弱々しい姿に、持ち帰って助けてあげたい!と思われる方も多いと思いますが、出来るならば上のあなたが出来ることをしてあげた上で、暖かく見守ることをお勧めします。
以上、【巣から落ちている鳥のヒナをみつけたらどうすれば良い?】ヒナために、あなたが出来ることでした。
この記事が道でヒナをみつけて、どうして良いか迷っている誰かの参考になれば幸いです!