オーストラリアのビクトリア州では、今日から5回目のロックダウンに入りました。
前回のロックダウン以降、しばらく感染者0を保っていたビクトリア州ですが、新型コロナに感染したNSW州の引っ越し業者と家族がビクトリア州を訪れたことで州内に感染が一気に広がり、感染拡大を短期間で抑えるため、今日から厳しい5日間のスナップ(Snap)ロックダウンが行われることに決まりました。
今回のロックダウンの詳細については、在メルボルン日本国領事館から受け取ったメールの内容をここに貼っておきますので、参考にして下さい。
●7月15日(木)23:59より、ビクトリア(VIC)州は5日間の外出制限措置を開始します。
●外出時は、屋内及び屋外に関わらずマスク着用が義務化されます。
1.VIC州で新規感染者が確認されています。以下リンク先リストへ訪問歴がある方は保健省の指示に従ってください。リストは更新されるので随時ご確認ください。
VIC州保健省(Case locations and outbreaks)
https://www.dhhs.vic.gov.au/case-locations-and-outbreaks
2.7月15日、VIC州政府は、変異株の感染拡大を受け、同日23:59より、7月20日(火)23:59までの5日間にわたる外出制限措置を発表しました。主な制限内容は以下の通りです。(1)外出は居住地から5km圏内に制限され、以下の5つ理由以外での外出は認められません(パートナー訪問等の例外を除く)。
ア 食料品や物資の買い物
一世帯当たり1人が1日1回のみ可能(介助者が必要な場合を除く)。なお、居住地から5Km圏内に店が無い場合は、最寄りの店まで移動可能
イ 介護及び医療
ウ 必要不可欠な仕事または許可された通学
エ 運動:屋外での運動は1日2時間以内、他1名もしくは家族と可能
オ ワクチン接種(2)マスクの着用
外出時は、屋内及び屋外に関わらずマスク着用(3)自宅訪問と集会
ア 自宅訪問は禁止。但し、パートナーは許可
イ 屋外での集会は禁止(4)学校及び仕事
ア 幼児教育:開校
イ 学校:閉校(必要不可欠な仕事を持つ親の子、ケアが必要な子を除く)
ウ 仕事:可能な限り在宅勤務(5)娯楽施設
ジム、プール、コミュニティセンター等は閉鎖(6)小売業及び飲食業
カフェやレストランはテイクアウトのみ(7)宿泊施設
許可された理由以外は閉鎖。新規予約は不可(8)冠婚葬祭
ア 葬儀は10名まで可能
イ 結婚式は延期(特定の理由を除く)
3.当館は外出制限措置の間も引き続き開館しております。ご来館には事前に電話でご予約ください。
【参考情報】
VIC州首相ステートメント
https://www.premier.vic.gov.au/statement-premier-92
VIC州政府(Table of Restrictions)
https://www.premier.vic.gov.au/sites/default/files/2021-07/210715%20-%20Table%20of%20Restrictions_1.pdf
当館HP 新型コロナウイルス関連情報
https://www.melbourne.au.emb-japan.go.jp/itpr_ja/COVID-19info_j.html
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在メルボルン日本国総領事館
Consulate-General of Japan in Melbourne
Level 25, 570 Bourke Street, Melbourne
Victoria, 3000 Australia
Tel:(03)9679-4510
Fax:(03)9600-1504
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移動できる距離は5kmまでと、前回のロックダウン時とほぼ内容は同じだと思います。
突然発表されたロックダウン
コロナ禍になってから、ABCでニュースを見るのが日課になっており、昨日も午後12時頃に行われたビクトリア州の新型コロナに関する会見を最後まで見ました。
でも、その時は「今の時点ではロックダウンにはならない」と言われていた気がするんですよね…。
過去の経験から、ロックダウンになるのではと思っていたので、「とりあえず今日はロックダウンにならないんだ」と、少しほっとした気持ちでニュースを見ていました。
ところが、学校にお迎えに行くと、娘が「明日からロックダウンになるらしいよ?」と一言。
驚いてニュースを確認すると、「(まだ確実ではないけど)今日の夜中からロックダウンになると思われる。ビクトリア州首相の会見が16時過ぎに行われます」と書いてあるではないですか!
この日、出張でタスマニアに向かった旦那さんに電話をすると、ロックダウンになると言う知らせを聞いて、会社から今日中にビクトリア州に戻るように言われたようで、タスマニアに着いて数時間でメルボルンにとんぼ返りすることに…(T_T)
いつもはもっと余裕を持ってロックダウンが発表されるので、今回は準備する時間がなく(知ってたらタスマニアには行かなかったし…)バタバタしてしまいました。
ロックダウンにむけて、図書館とスーパーとマーケットをはしご
学校の帰り道は、急いで図書館に立ち寄り、娘にロックダウン中に読む本を選ばせました。
5日間だし、これで十分でしょう。
その後、スーパーでロックダウン中に必要な卵や牛乳、パンなどを購入。
旦那さんも再び在宅勤務になるので、お昼ご飯用にお気に入りのインディアン・カレーキットも買いました。
これ、簡単に作れるのに美味しいのでお勧め!
それからマーケットにも行き、野菜とフルーツも買いだめ。
ロックダウンになる可能性が高いとは思っていたけど、実際なると決まったらやっぱり落ち込むものですね…(T_T)
昨日は料理する気がすっかり失せてしまい、マーケットの中にあるベトナム人のおじさんがやっているお惣菜屋さんで、夕ご飯用にお惣菜を3品購入しました。
1パック$5で、全部で$15。
後は家でご飯を炊くだけ!
安いうえに美味しいので、料理がしたくない時には助かります(*´艸`*)
買い過ぎてマーケットで買った物を全部持ちきれなかったので、半分は持ち帰り、残りの半分は置いておいてもらい、家に帰ってからもう一度一人でとりに行きました。
葉っぱが付いている新鮮な大根が買えたので、今日は夕ご飯に大根入りの豚汁を作りました(◍ ´꒳` ◍)♡
ロックダウンで時間だけはたっぷーりありますからね。
コロナ禍のオーストラリアで、アパートに住むリスク
今まで特に問題なかったアパート暮らしですが、住人が同じ入り口やエレベーターを使うので、新型コロナの感染者がアパート内で1人でも出てしまった場合、感染拡大を防ぐために、アパート全体が14日間の隔離になることがあります(T_T)
今回も感染している引っ越し業者が家具を運んだアパートが閉鎖され、14日間隔離されました(感染者も出ている)
前回のロックダウンの時はサウスヤラのアパートコンプレックスも隔離に…。
問題は突然、準備する時間もなく、隔離になる可能性があること。
なので、まわりからは「またパニック買いしてる人がいるよ…(・_・;)」と思われても、ロックダウン前は十分な食べ物を買いだめすることにしています。
一軒家なら、配達してもらった物を玄関先に置いて貰えば、誰とも接触せずに受け取ることが出来るけど、アパート全体が隔離になった場合、自分の部屋から出ることは出来ないので、配達されたものを受け取るのも難しいと思うんですよね。
アパートが隔離で閉鎖された場合には、政府から派遣されたスタッフが食料品の配布などをしてくれると聞きますが、万が一に備えて自分達で準備しています。
また、第二波で大きな被害を出したビクトリア州ですが、原因になったのは海外から帰って来た陽性の人が、ホテル隔離期間中に警備員にうつしたことで(空気感染だと思われている)市中感染が広がったとも言われており、コロナ禍にホテルと同じような作りの集合住宅に住むことのリスクは大きいな…とも思っています。
まとめ
これと一番上の絵は、娘がビクトリア州首相のDaniel Andrewsの写真を見て、Apple pencilで書いてくれたものです。
「そっくり?」と言われるとそうでもないけど、州首相の特徴を上手にとらえているな…と思うのは親ばかでしょうか?
私だったら、これにDanのチャームポイントでもある(?)真っ赤な「りんごほっぺ」を追加します(笑)
後ろのパネルに、「Staying apart , Keeps us together」って書かれているなんて、この絵を見るまでは気が付かなかった。
今回のロックダウンの原因になったと言われる、NSW州の引っ越し業者と家族は共に規則に従っておらず、それが原因で多くの人を感染させることになってしまいました。
自分が陽性だとは知らなかったと思うし、まさか自分がかかるはずはないと思っていたんだと思う。
でも、そんな規則を守っていない数人のお陰で、ビクトリア州に住む全ての人が自由を奪われて厳しいロックダウン下に置かれ、小売店は営業が出来ず、突然のロックダウンでレストランはさばき切れない食材を処分することになり、今まで頑張り続けて来た人達が、今回は厳しい状況を乗り切れないかもしれない…。
そう考えると、自然と怒りがこみあげて来ます。
勿論、自分も誰かから感染する可能性はあるので、状況が落ち着くまでは決められた規則を守り、気をつけながら毎日を過ごそうと思っています。
本当に…5回目ともなると、精神的に辛いものがあります。
今回は延長なく、5日間で終わることを心から願っています!