オーストラリアは11月から各地で大規模な森林火災に苦しんでいます。
毎年夏は森林火災に苦しむオーストラリア。
ただ13年近くオーストラリアに住んでいるけど、今年は時期的にも例年より早くから始まり、被害も去年とは比べものにならないくらい広がっており、郊外だけではなくシドニーなどの都市部にも迫る勢いで続いています。
上の写真は先々週旦那さんがシドニーに研修に行った時に撮ったもの。
この時は通常の11倍の危険度の煙に街が包まれており、研修をしている場所の移動以外はホテルから外に出ないように会社からは言われたようです。
シドニーのあるNSW州では11月に続き、現在2回目の非常事態宣言が発令されており、事態は深刻さを増すばかり…。
そんな中、数日前から話題になっているのが、オーストラリアの首相であるスコット・モリソンが家族と海外旅行に行っていると言う話。
最初に書いておくならば、首相だからと言って1日も休まず、国のために働き続けなければいけないとか思っているわけでは決してありません。
首相だってみんなと同じように家族があり、家族と過ごす時間も大事だし休む権利があると思います。
でも、一般のボランティアの消防団の人達が、11月から休みなく無給で国民を守るために森林火災と戦い続けていて、ニュースでは連日火災で家をなくした人、亡くなった人の話が流れ続けている。
そんな非常事態の時にオーストラリアにおらず、ハワイに家族旅行で行くって言うのは国の皆に選ばれたリーダーとしては何か違うんじゃないのかな…と凄くもやもやした気持ちになっていたんです。
ただ対する党派のリーダーはこの首相の海外旅行問題について、「首相にも休みを取る権利はある」という見解をニュースで話しており、確かにそうなんだけど、オーストラリアの人もそう思っているのかな…私だったら絶対怒ると思うけど!と思っていたんですね。
そして今日、オーストラリア首相のスコット・モリソンに向けて、#Where the Bloody hell are you/(こんな時に)どこにいるんだ!(怒)というハッシュタグがSNSでトレンドいりしていることがニュースで大きく伝えられており、「オーストラリアの人達も、やっぱり私と同じように思ってたんだ!」と知りました。
考えてみたら当然ですよね。
最初はどこの国に首相が行っているかも非公開になっていたのですが、SNSで広がる批判を受け、ハワイにいることを公表。
そして謝罪となりました。
最終的には批判が高まり続け、首相だけオーストラリアに急遽戻って来ることになったようです。
首相になるくらいだから、この時期に家族旅行に行ったら国民がどう思うかなんて分かりそうなものだけど…。
今回のことが、国民の強い不信感をまねいたことは間違いないようです。
彼が帰って来たって、何かが劇的に良い方に向かうわけではないけど、国のリーダーとして国が危機的な状態に瀕している時、やっぱり国にいて国民の心に寄り添うべきだと思う。
誰かが「It’s no secret that Scott Morrison gives less than half a F about the fires, the toxic smoke, or the future of the planet. But c’mon Scotty, you’ve gotta at least pretend to care!」と書いていたけど、私も本当にそう思います。
このブログは3割の人がオーストラリアからのアクセスになっているのですが、オーストラリア在住の皆さんはこの件について、どう思いましたか?
今日は私の住むメルボルンも44度になる予定です。
これは今日の天気予報。
3時間で13度もあがる、この気温の上がり方ったら…(・_・;)
NSW州やSA州に比べると暑さは連日は続かず、明日からは20度~30度くらいが年始まで続く予定ですが、今日は家を涼しく保つために朝からブラインドを完全に閉め切って過ごしています。
オーストラリアに住む皆さんも暑さ対策やこまめに水分補給などをして、熱中症にならないように気を付けて下さいね。
家にエアコンがない方は図書館など、冷房の効いている公共の施設で解放されている場所もあるので、家にいて辛い場合は訪れてみると良いと思います。
以上、大規模な森林火災に苦しむオーストラリア そんな時に首相がハワイ旅行でオーストラリア国内の批判が高まるでした。