私の旅した:子連れ海外旅行ガイド

娘と一緒に旅し経験した、子連れ海外旅行ガイド

実写版「アラジン」を見て、アラジンの舞台がどの国かを考える

 

娘が風邪を引いて家から出られない週末、家でディズニーの実写版「アラジン」のDVDを一緒に見ました。

 

その時に アラジンのお話の背景を全く知らない娘が、映画を見てした「アラジンは一体どこの国のお話なのか」と言う予想が面白かったので、今日はブログで紹介してみたいと思います。

 

目次:

 

ジャスミンのイメージが違うと言う娘の主張

 

娘はディズニーの映画が好きで、ディズニーの名作と言われる映画はほぼ全て見ており、アニメーション版の映画アラジンも小さい頃から10回程見ているのでないかと思います。

 

DVDを見終わった後、「実写版のアラジンはどうだった?」と娘の感想を聞いてみると、「ジャスミンが思っているイメージと全然違った!」と一言。

 

話を聞いてみると、「Naomi(ジャスミン役の女優さん)は美しいけど、アニメのジャスミンとは顔が違い過ぎていると思う。彼女は元々白人で日焼けして役に望んだと思うけど、インド人の女優さんを使った方が元のイメージと近いから良かったんじゃないかな?」

 

ジャスミン役の女優さんに関しては、私もちょっとイメージが違うな…。

別の人の方が良かったんじゃないかな?と映画をみて思ったけど、娘がアラジンのジャスミンをインド人女性だと思っていたことに驚きました。

 

私はアラジン=アラビアンナイトのお話と言うイメージが強く、ジャスミンは彫が深い中東系の女性と言うイメージがあったんですよね。

 

アラジンの舞台は「インド」だと思うと言う娘の理由

 

さらに話を聞いていると、娘はアラジンの映画の舞台はインドだと思っていることも分かり、どうしてそう思ったのか理由を聞いてみました。

 

娘がアラジンの舞台が「インド」だと思う理由

 

● ジャスミンの衣装がインドの民族衣装に似ている

● 中東の女性はイスラム教徒だから、ジャスミンのような露出度の高い衣装を着ることはない

● お城がタージマハルに似てる(特に屋根はそっくり)

● 劇中で踊っているダンスがボリウッドダンス

● 王様がターバンをつけている

● 象が出てくる

 

私はアラジンはアラビアン(中東)の国のお話だと話したのですが、娘にはイスラム教のお友達がおり、その子は肌の露出が出来ないからと言う理由で学校のプールには参加できないこと。

 

他のクラスの子供のお母さんが目しか見えない黒い衣装を着て学校のお迎えに来ていて、そのお母さんがアラブ出身でイスラム教だったこともあり、中東=イスラム教=肌の露出のある服は着れないと思っているよう。

 

だから「イスラム教の女性が(ジャスミンの)お腹が見えている服を着ることはありえない」と言う結論になったようです。

 

「象が沢山出て来た」など、9歳の子供らしい可愛い理由もあるのですが、実際に周りにいる人の服装(同級生のお父さんは、映画に出てくるような大きなターバンを巻いてお迎えに来る)や友達から学んだ知識を使って、なかなか的を得ている理由もあったりして、私も「なるほど!」と興味深く娘の話を聞いていました。

 

インド説を押してくるものの、アラジンは違う国を舞台にしている可能性もありえるという娘の理由

 

アラジンはインドを舞台にしていると思っている娘ですが、映画を見て少し気になることもあるようです。

 

● 王様を「スルタン」と呼んでいる

● 映画で使われていた「サラーム」と言う挨拶

● お城がモスクに似ている

 

娘は日本とマレーシアのハーフなので、マレーシアの州ごとにいる王様を「スルタン」と言うことを知っており、またアグラバのお城がマレーシアのモスクにも似ていることから、「もしかしてマレーシアに住んでいる、インド系の人のお話かも!」とも考えたよう(笑)

 

ただ、サラームと言う挨拶がペルシャ語だったような…(学校で子供達の持つバックグラウンドの国の挨拶について話し合ったことがあるよう)と、インドの挨拶ではないと言うことも少し引っかかったようです。

 

調べている中で知った衝撃の事実 アラジンの舞台は中国だった!?

 

中東の国だとは思うけど、アラジンはどこの国を舞台にしているんだろう?と思って調べて見ると、今まで知らなかった衝撃の事実を知ることになりました。

 

アラジンと魔法のランプ

 

 

中国で母親と貧乏暮らしをしていたアラジンが叔父を騙るマグリブ出身の魔法使いにそそのかされて、穴倉の中にある魔法のランプを手にしたところから物語が始まる。

 

そのランプを擦ると魔神があらわれた。

魔神はランプを擦った者の願いを叶える力があり、アラジンはその力を使って大金持ちになり、皇帝の娘と結婚する。

 

しかし、魔法使いは魔法のランプを奪い取り、アラジンの御殿ごと皇帝の娘をマグリブに連れて行ってしまう。

だが、アラジンは指輪の魔神の力を借りるなどして、魔法使いから魔法のランプを取り返し、魔法使いを退治して再び御殿を元の場所に戻す。

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

 えーーーーーーーーアラジンって原作は中国を舞台にしたお話だったのーΣ(゚д゚lll)

 

しかも…

 

アラジンと魔法のランプ』(アラジンとまほうのランプ、アラビア語علاء الدين)は、『アラビアン・ナイト』(千夜一夜物語)として最も有名な物語のひとつ。

 

西洋に紹介されたアラビアン・ナイトの訳本には、この物語を含むものがあるが、アラビア語原典には収録されていない。

いわゆるorphan tales(孤児の話[1])の内の一つである。

アリババと40人の盗賊』と同様に、アラビアン・ナイトとは関係がないことがムフシン・マフディー(Muhsin Mahdi)の研究によって明らかになっている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

アラビアン・ナイトとは関係ないって…えーーーー!?Σ(゚д゚lll)

 

皆さん、アラジンの元のお話の舞台が中国だって知っていました?

私と同じようにアラジンの舞台は中東だと思っている人がほとんどだと思うのですが、私が知らなかっただけなのかな?

 

また、元々中国が舞台のアラジンが、どうして中東を舞台にしたお話として映画になったのかも個人的には凄く気になります。

 

ちなみに、映画アラジンに出てくるアグラバと言う都市は想像上の都市だということで、どこか実在の1つの国が舞台になっているわけではないようです。

 

 まとめ

 

娘は「アラジンの舞台が中国なんて絶対嘘だよ!ヽ(`Д´)ノ」と信じてくれず…。

 

まぁ、ディズニー映画のアラジンの舞台は中国ではないと思うので、娘がこういうのも分かるんですけどね。

 

砂漠やアラビア語らしい文字が劇中で出て来たり、他の登場人物の衣装からも映画のアラジンはやはり中東を舞台にしているのではないかと思います。

 

娘は中東についてはイスラム教の人が多いと言うことは知っていたけど、他のことについてはほとんど知らなかったので、アラジンの舞台はインドなのではないか?と言う予想になったようです。

 

きっと高校生くらいになってもっと世界のことに詳しくなったら、きっとアラジンが中東を舞台にしていることが納得できるようになるかな?

 

何だかんだと「アラジンはどこの国のお話なのか」を検証するために3時間も時間を費やしてしまいました…(・_・;)

 

でもそのお陰で興味深い事実を娘と共に知ることが出来、思いがけず有意義な週末となりました。

 

ちなみに、実写版「アラジン」でジャスミンを演じているナオミ・スコットはインド人の血も流れているそうですよ!

 

以上、実写版「アラジン」を見て、アラジンの舞台がどの国かを考えるでした。