私の旅した:子連れ海外旅行ガイド

娘と一緒に旅し経験した、子連れ海外旅行ガイド

父が歩けなくなって、検査入院をすることに

 

f:id:RnMtravelwithkids:20190319232919p:plain

 今日は歩けなくなって、検査入院をすることになった実家の父についてブログに書いて見たいと思います。

 

※重い内容になっていますので、苦手な方はそっとページを閉じて頂けたらと思います。

 

目次:

 

父がどんどん歩けなくなっていく

 

私は週に1回、日本の実家と電話またはスカイプを使って連絡を取り合っています。

 

ただ今月は仕事も忙しく、旅行準備もあったりで実家に連絡するまでに10日程間が空いてしまいました。

 

昨日の夕ご飯を食べた後、スカイプでもどうかな?と思い連絡してみると、母の声のトーンで「何かあったんだな」と分かりました。

 

父は禁煙をしてから日々のふらつきは収まったようなのですが、ここ1週間で突然ほとんど歩けなくなり、何もないところでも頻繁に転ぶようになってしまったそうなんです。

 

私が去年の9月に日本に帰った時も、「随分歩くのが遅くなったな…休憩しないと20分の距離も歩けないんだな」と思ったけど、この2週間は10分の距離を歩くことも難くなってしまったという話でした。

 

 また、3回も顔からばたんと倒れて転んで、「これは流石に普通じゃない(短期間で急激に歩けなくなったため)」と父も母も思ったようです。

 

検査、検査、また検査、そして入院拒否

 

今週は歩けなくなった原因を調べるため、父は大きな病院で検査に検査を重ねていたようです。

 

MRT、CT、レントゲン…しかし結果は異常なし。

 

ただ、「もしかしたら髄液が漏れていて、それが歩けないことと何か関係しているのかも」と医師から言われ、1週間の検査入院を勧められたそうです。

 

通常なら入院しなくても良い検査らしいのですが、父は心臓病の関係で血液をサラサラにする薬を飲んでおり血が止まりずらいので、入院してじゃないと検査が出来ないとのことでした。

 

その時に医師が「腰にする注射は少し痛いけど、麻酔をしますから…」と説明してくれたそうなのですが、それを聞いた父は「そんな痛い検査は嫌だ!」と検査入院を断固拒否。

 

ただ母も続く検査の付き合いや、大柄な父を支えたり補助することが多く、肉体的にも精神的にもストレスを感じており、「検査を受けないなら、私は出て行くから好きにして下さい!」と強く言い、父はしぶしぶ入院することを承諾したようです。

 

相手を思いやる心、家族とは

 

父も母を思いやる気持ちがないし、自分勝手だと思うのですが、母の父に対する言動も思いやりに欠けているものが多いんです。

 

私との電話でも、

 

「私が出て行ったら、野垂れ死にでもするんじゃない?だってあの人(父)買い物ひとつ満足に行けやしないし」

 

「去年日本に来ておいて良かったね、次来た時は(父は)もう歩けないと思うから

 

心配だから検査には出来るだけ付き添って欲しいと言う私のお願いに、

 

「あの人のことばかりやってられないの。努力してこなかった人のために自分を犠牲にすることなんて出来ない

 

歩けなくなったら施設に預けるから大丈夫。そのためのお金はあるから心配しないで!」

 

この言葉は家で父に向けられているはず。

 

嫌悪感がつまった言葉を毎日聞かされると、人間は段々無気力になると思うんです。

 

頼りっきりの父も悪いので母の気持ちも分かるのですが、そこをぐっと抑えて励ましてサポートしてあげて欲しい。

 

そう思うのは、遠く離れて何も手伝いをしていないからなのか…。

 

 実家は昔からずっとこんな感じですが、結婚した旦那さんが本当に優しい人なので、久し振りにこう言う状況に直面すると、自分の家族のことながら、本当に落ち込んでしまいます。

 

お互いに思いやりを持って接すれば、必ずいい方向に向かうと思うのですが、家族って一体何なんだろう…と2人を見ていると、いつも悲しい気持ちになります。

 

遠くに離れた、私が出来ることは何なのか?

 

父は来週から検査入院するようなので、母も1人になり、少し肉体的にも精神的にも負担が減るのかなと思っています。

 

人は誰でも疲れがたまったり、追いつめられると、喧嘩しなくても良いことでもけんかになったりするものだと思うので、少し父と離れて気持ちをリセットしてもらえればと思います。

 

後は、父がちゃんと入院してくれると良いんだけど…。

 

父は本当に我儘で、今まで1週間入院と言われて最後まで入院したことがないんです。

 

病院の食事は「不味くてこんなもの食べれない」と食べず、毎日母にコンビニのお弁当を買いに行かせる。

 

まだ煙草を吸っている時は、禁止されていてもこっそり病院を抜け出して煙草を吸い、婦長さんにお叱りを受けるなど…。

 

書きあげて行くと、「老害」以外の何でもない困った父ですよね…。

 

娘として迷惑をかけた周りの方には、本当に申し訳ないと思っています。

 

今回はお見舞いは1日おき(母が大変なので)病院食はきちんと食べる。

 

入院期間は守ってちゃんと検査してもらうことときつく言っておいたので、守ってくれることを信じてマレーシアに帰る予定です。

 

私はマレーシアから1日おきに様子を確認する電話をする。

 

ネガティブな話を聞くのは辛いけど、私に出来るのは母の愚痴を聞いて、気持ちを発散させてあげることぐらいなので、否定はせずにひたすら話を聞いてあげようと思います。

 

旅行に行く時は連絡先とホテルを教えておく。

各国の国際電話のかけかたを母に教えておくなど、緊急の際に連絡が取れるようにして行くつもりです。

 

1冊の本と巡り合い、気持ちが少しだけ軽くなる

 

最近「大往生したけりゃ医療と関わるな(著:中村仁一)」と言う本を読みました。

 

この本を読んで、年を取って身体にガタが出てくるのは、ごく自然なことであること。

 

検査を重ねて体調不良の原因を探そうとしたり、努力をしたからって、昔のように体が動くわけではない。

 

体調不良の原因は単に「年をとったこと」だと書いてあり、言われてみれば当然のことながらも、父の現状について改めて考える機会になりました。

 

父が歩けなくなったのは、内心運動を全くしなかったせい(私と母の忠告を聞かず)と思っていたんです。

 

でも、年をとるスピードは人にもよる。

 父はそれが速かっただけかもしれない、そう言う風に思えるように。

 

そうすると心の中にあった「怒りにも似た気持ち」が少し消えたような気がします。

 

もしも年をとって行く両親を見て、それを受け入れられない人がいたら、一度読んでみると良いかもしれません。

 

とっても良い本でしたよ。自分の将来についても考えが少し変わりました。

 

まとめ

 

長々書きましたが、自分に出来ることをひとつずつしていき、母の負担を減らす(主に精神的な面で)サポートが出来たら良いと思っています。

 

父が、段々介護が必要な状態になりつつあることを身をもって感じているので、縁起でもないかな…と思いつつも、介護認定を受けるにはどうしたら良いのか、公的なサービスにはどのようなものがあるのかなど、少しずつ調べ始めています。

 

機会があったら父の状況も合わせて、ブログで紹介してみようと思います。

 

以上、父が歩けなくなって、検査入院をすることにでした。