今日は娘の学校を例にして、オーストラリアの公立小学校の学費がどれくらいなのかを紹介してみたいと思います。
オーストラリアの小学校の学費や制服、お弁当についてはこちらに詳しく紹介しています。
オーストラリアの通知表はこんな感じ!娘のもらった通知表について紹介しています。
オーストラリアに住んでいる、小学生の娘の1日について書いています。
目次:
- オーストラリアの公立小学校の学費は本当に無料?
- 娘の通う公立小学校の今年度(2019)の学費、内訳
- 払う学費は通っている小学校によって大きく違う
- 公立の小学校では、文房具は学校がまとめて揃えてくれることが多い
- 学費の約半分を占める、School Levyとは何?
- 学費が払えない子供達にも、沢山の補助制度があるオーストラリア
- まとめ
オーストラリアの公立小学校の学費は本当に無料?
オーストラリアでは小学校は義務教育になっており、公立の小学校の場合、子供が永住権または市民権を持っていれば学費は無料になっています。
Government schools (also known as public schools) are free to attend for Australian citizens and permanent residents.
でも本当は無料ではなく学費がかかるんです!
娘の小学校で実際に払った今年の学費を例にして、どんなものにどれくらいのお金がかかるものなのかを紹介してみたいと思います。
娘の通う公立小学校の今年度(2019)の学費、内訳
● 文房具代 $85
● 遠足代 $100
● 音楽クラス $65
● アートクラス材料費 $20
● School Levy $170
● その他 $50
計$490(約39000円)
1年の最初に学校から請求は今年は$490でした(3年生)
3年生はこれに2泊3日のキャンプがあるので別に$300。
また水泳教室の費用が$80程かかる予定です。
これは任意での参加なので、一斉に徴収される学費には含まれていません。
払う学費は通っている小学校によって大きく違う
娘の小学校に払った学費の内訳を書きましたが、オーストラリアでは同じ公立でも学校によって払う学費は違います。
これには色々訳があって、娘の学校のように遠足代を学費として1年の始めに一括で支払うか、その都度かかった分を請求するかでも違ってくると思います。
また、学校によって力を入れているものが違うこともあり(例えばスポーツ、音楽、演劇など)その分が学費に追加されることも。
娘の学校では全校生が週に1回音楽のクラスを受けており、学校の先生ではなく他のところから先生を招いて教えてもらっているので、その分が「音楽クラス代」として学費に追加されています。
友人の子供さんが通っている小学校では、学費(1年の始めに払う費用)が$300だったそう。
娘の学校の学費と比べると「安いな…(・_・;)」と感じていたのですが、遠足代は別で年間$110かかったと言っていたので、それを考えると実はそれ程変わらないことが分かりました。
公立の小学校では、文房具は学校がまとめて揃えてくれることが多い
オーストラリアの公立小学校では(娘の通っているビクトリア州の場合)学校が文房具やノートなど、学習に必要なものを一括で購入し、生徒たちがシェアしながら使うことが多いように感じます。
これは親としては結構助かるんですよね。
娘の学校は3年生の今でも、基本的に鞄に入れて持っていくのはお弁当と水筒、そして時々宿題で出たスペリング帳くらい。
必要なものを買い揃える必要もないし、毎日忘れ物がないか確認する必要もありません!
ただここ数年、政府が公立の学校にあてる予算をカットした関係で、お金が足りていないのかな…。
1年の終わり頃になると「セロハンテープがなくなりそうです、誰か寄付をしてくれる人はいませんか?」
「冬で風邪を引く子供が多く、ティッシュペーパーが不足しています!誰か寄付してくれませんか?」とお知らせが来ることも…。
家にストックがある場合はなるべく寄付するようにしています。
学費の約半分を占める、School Levyとは何?
学費の内訳にあるSchool Levyとは、学校が子供達の親に求めることが出来る、Voluntary Paymentもしくは寄付と書いてありました。
Voluntary Paymentとは日本語に直訳すると「任意の支払い」となります。
言葉だけをみると、「任意だから払わなくても良いのでは?」と思ってしまいますよね。
ところが基本的には、皆払うことになっています。
払わないと「払って!払えないなら色々な方法があるから、それを検討してみて!」と連絡がくるらしいので、任意の支払いとは言えないのではないかと思います…(・_・;)
この費用は学校の建物の維持や、遊具の購入などに使われると書いてありました。
オーストラリアは州によっても公立の学校の制度が違うのですが、Victoria州の学校の費用については、こちらに詳しく書いてあるので読んでみると良いと思います。
学費が払えない子供達にも、沢山の補助制度があるオーストラリア
小学校で学ぶのが義務教育な以上、全ての生徒が平等に学ぶ機会を与えられることは、とても大事だと思っています。
印象的だったのは、何らかの事情で学費が払えない家族のために、色々な補助制度を紹介した紙が支払いの紙と一緒にプリントされていたこと。
とても分かりやすく、どんな場合にどの機関に補助を申請すれば良いかが詳しく書いてあって、補助が必要な人にはとても助かるのではないかと思いました。
また、娘の学校でも「全員参加プログラム」があり、遠足代やキャンプの費用を払うことが難しい生徒のため、生徒の親がボランティアでファンド・レイジングをし、資金を集める活動が盛んに行われています。
私も暇人なので誘われると断れず、去年は7回もボランティアで参加することに…。
このプログラムのお陰で、2018年は「参加したいという意思を持った生徒」の全員が課外授業やキャンプに参加できたと言うことでした。
また制度には守秘義務があり、誰が補助を受けているかは他の人には分からないようになっているのも良いと思います。
他にもオーストラリアは学校行事を親が手伝うことが多く、良く駆り出されます。
まとめ
オーストラリアは通っている州や学校によっても学費の内訳は変わると思うので、「こんなものに、これくらいかかっているんだな」と参考程度に読んで貰えると嬉しいです。
日本も公立の小学校も、確か学費は無料ですよね?
学費が無料とは言っても、給食費や遠足代などかかると思うので、オーストラリアと同じで年間を通して何だかんだと払うものがあるんだろうな…と思っているのですが、どうでしょうか?
以上、【オーストラリアの公立小学校の学費】実際にかかった1年の学費のうちわけを紹介でした。
オーストラリアでの小学校で起こったことを色々紹介しています。良かったら読んでみて下さい。