ロックダウンを開始して３週間が過ぎても、一向に１日の感染者が減っていなかったオーストラリアのビクトリア州。
今日の午後、ついに制限措置がステージ３からステージ４に引き上げられました。
※ステージ４はGreater Melbourneのみ。１８時から。
ビクトリア州中心部以外は８月５日の２３時５９分より、制限措置がステージ３に引き上げ。
これにより、今日から９月１３日まで６週間、夜の２０時から早朝５時までの夜間外出が禁止（仕事、医療、介護を除く）になります。
ステージ４の詳しい情報はビクトリア州のHPから確認するのが一番ですが、在メルボルン日本国領事館から受けったメールには、ステージ４による規制がどんなものになるのかが日本語で紹介されていたので、ここに載せておきます。
【ポイント】
●8月2日（日）18：00より、災害事態宣言（State of disaster） が発令されます。
●8月2日（日）18：00より、ビクトリア（VIC）州のmetropolitan Melbourne（別名Greater Melbourne）の地域は9月13日まで制限措置をステージ4に移行します。
●8月5日（水）23：59より、ビクトリア州地方区域（Mitchell Shireを含む）は制限措置をステージ3「ステイ・ホーム」に移行します。
【本文】
8月2日（日）、VIC州政府は、第２波の感染拡大を防ぐため災害事態宣言（State of disaster）を発令することを発表しました。
１．metropolitan Melbourne（別名Greater Melbourne）の地域は9月13日（日）までの6週間、制限措置がステージ4に移行されます。
対象地域の居住者は、本日20：00より、毎日20：00から翌朝5：00まで外出が禁止されます（仕事、医療、介護、安全上の理由を除く）。また夜間の公共交通機関のサービスが縮小されます。5日（水）23：59以降、特別な理由がある場合を除き結婚式は禁止されます。
（１）夜間の外出禁止時間外（日中）に外出できる理由は以下のいずれかです。
（ア）食料品や物資の買い物
一世帯当たり１人が１日１回のみ可能です。また居住地から５km圏内で済ませる必要があります。５Km圏内に店等がない場合は、例外となります。
（イ）運動
※注：屋外での運動は１人で行い、１日１時間以内、居住地から５km圏内に限り可能です。小さいお子様などがいる場合は、例外として連れて行くことが認められます。
（ウ）介護及び医療
介護や医療で介添え人や保護者が必要な場合には、５km圏内の規制は適用されません。
（エ）仕事（学業）
３日（月）は学校及びTAFEや大学での授業を受け、４日（火）は移行期間とし、５日（水）からは自宅での遠隔地授業となります。自宅で授業を受けることができない生徒には、引き続き学校で授業を受けることができますが、条件は厳格化されます。仕事の場合、５km圏内の規制は適用されません。
（オ）家庭内暴力などの緊急時
（２）外出時のマスク着用義務は継続されます。
２．8月5日23:59より、VIC州地方区域（Mitchell Shireを含む）は制限措置ステージ3「ステイ・ホーム」が少なくとも6週間適用されます。
（１）以下4つの理由以外での外出は認められません。
（ア）食料品や物資の買い物
（イ）介護及び医療
（ウ）運動
（エ）仕事及び学業（家でできない場合）
（２）ビジネスは以下の制約が適用されます。
（ア） レストランやカフェはデリバリーやテイクアウトのみ
（イ）美容関係（注）、娯楽・文化施設、スポーツ施設は休止
（注：美容院・理容室も休止になるのか現時点では不明です。）
（３）外出時のマスク着用義務は継続されます。
【参考情報】
VIC州首相ステートメント
Statement On Changes To Melbourne’s Restrictions
https://www.premier.vic.gov.au/statement-changes-melbournes-restrictions
Statement On Changes To Regional Restrictions
https://www.premier.vic.gov.au/statement-changes-regional-restrictions
VIC州保健省（制限措置の内容が詳しく説明されています）
https://www.vic.gov.au/coronavirus-covid-19-restrictions-victoria
当館HP 新型コロナウイルス関連情報
https://www.melbourne.au.emb-japan.go.jp/itpr_ja/novelcoronavirus_links.html
※注：運動の項目に関して、ビクトリア政府のHPには、
Exercise once a day for up to 1 hour within a 5km radius of your home. Gathering sizes will be limited to 2. If you are unable to leave home because it would mean leaving a young child or at-risk person at home unattended, then they may accompany you.
運動は２人まで可と書いてあるので、在メルボルン日本国領事館の情報は間違っていると思います。
今日から６週間、ビクトリア州（Greater Melbourne）に住む人は、夜間外出禁止に加え、５ｋｍ圏内を出ずに生活することになります。
私と旦那さんの横で、一緒にニュースをじっと見ていた娘。
健康のための運動以外（楽しむための運動、例：サッカーボールを公園でけるなど）は禁止と聞き、私が「明日からローラースケートも出来ないんだ…」と独り言を言うと、突然泣き出してしまいました。
そうだよね、毎日家に閉じ込められて、友達とも会えなくて、外に出ることが出来る短い時間の中で唯一夢中になって遊んでいたローラースケートまで出来なくなるなんて、泣きたくもなるよね、凄く不安になるよね…。
娘を慰めながら、私も思わず涙ぐんでしました（T_T)
中々泣き止まない娘に、ロックダウン中に小出しにしようと隠していた玩具や本を大放出！
ローラースケートが明日から出来ない事実は変えられないけど、LEGOや読むのを楽しみにしていた本が、彼女のことを少しでも元気づけてくれると良いんだけど。
昨日から「数日のうちにステージ４になるんではないか」と言うニュースが流れており、覚悟していたつもりだけど、実際になってみると想像以上に厳しい制限の数々に、ショックが大きかったです。
お気に入りのレストランへ、最後の駆け込み
娘を何とか落ち着かせた後、旦那さんが「いつも通っているレストランは５ｋｍ圏内に入っているのかな？」とおもむろに調べ出しました。
※ビクトリア州に住んでいる人がいたら、これを使うと、行きたい場所が自宅から５ｋｍ以内なのか調べられて便利ですよ！（５ｋｍで設定できます）
そして、毎月２回は通っている彼の大好きなタイ料理のレストランが５．３ｋｍ離れており、これから６週間は訪れることが出来ないことを知りました…。
普通の人なら「６週間我慢しよう」となると思うのですが、旦那さんは「６週間なんて、絶対耐えられない…」と、車に乗ってお気に入りのタイレストランへ急行！
大好きな蟹のイエローカレーを３食分（カレー２パックは冷凍庫へ、１週間に１回食べる予定のよう…）
豚ミンチのバジル炒め、海老のすり身揚げ、ダック（あひる）の激辛な炒め物、計＄１５０分を購入して家に帰ってきました。
娘にはタイレストランの横の、以前ブログでも紹介したインドネシア料理のお店で、チェンドルをお土産に。
いつもは３品だけど、６週間いけないということで、今日の夕飯は贅沢に４品！
ご飯も１人で２合くらい食べて大満足！
旦那さん、凄く幸せそうにしていました…(・_・;)
実は昨日も、このレストランで夕食を持ち帰りにしたばかりなんですけどね…。
もう１０年以上も通っているので、お店の人とも顔見知りなのですが、「続けて２日もくるの珍しいね～」と言われ、事情を話すと苦笑されたよう(・_・;)
そして、海老のすり身揚げを１つおまけしてくれました（笑）
こんな大変な時に食べ物の心配が一番に頭に浮かぶ、お馬鹿な彼が心底羨ましい…。
まぁ、家族３人揃って日々鬱々しているよりは、１人こういう人が家にいる方が良いのかもしれません！
ちなみに、他のお気に入りレストランは全て５ｋｍ圏内だったので、今後６週間も問題なく通えそうです（笑）
まとめ
まさかこんなことが自分の身に（世界中で）起こるなんて、去年は考えたこともなかった。
人生は何が起こるか分からないものですね。
最近は夜、なかなか寝付けないことが多いです。
慣れない環境で過ごしているストレスや、「この先、一体どうなるんだろう？」と言う、漠然とした不安が関係しているのかもしれません。
かかりつけのGPはオンラインでの診察も行っているようなので、来週も続くようだったら、早目に相談してみようと思います（メディケアがあり、バルクビリングがあるところなら、オンラインでも診察は無料だと思います。GPに聞いてみて下さい）
また、オーストラリア政府は新型コロナ感染拡大により、精神的な悩みを抱えている人が相談できる窓口を作っており、無料で利用することが出来ます。
辛さや悩みを一人で抱え込まず、誰かに話してみることも大事だと思います。
助けが必要な人は利用してみて下さい。
私も今日から６週間、辛い時は辛いと口に出し、悩みは家族や友人に相談し、頑張り過ぎずにロックダウンが解除されるのを待とうと思っています。
