※この記事は2017年の10月に自分の経験を元に書いたものです。現在はアグン山も落ち着き、空港の閉鎖なども行われておりません。
ずっと楽しみにしていたバリ島旅行だったのですが、日本でも連日ニュースで放送されていたように、バリのアグン山の噴火危機で7泊8日の予定を、まさかの3泊4日で切り上げて帰って来てしまいました!!!
海外には今まで何回も行っていますが、このように自然災害の危機にあう機会はなく、戸惑うことも多かったので、これからバリに行かれる方に役立つ情報もあると思い、ブログでシェアすることにしました。
私達がアグン山の噴火危機に直面してしたこと、大変だったこと困ったことなどを詳しく書いているので、少しでも参考になれば幸いです。
【バリ島のアグン山噴火危機でとんぼ返り!】バリに旅行に行く前に準備しておきたいことと注意
目次:
- バリ島のアグン山の噴火危機を知り、帰国するまでの流れ
- 帰国することにした理由
- バリ島アグン山の噴火危機に対する、各航空会社の対応
- 自然災害には保険が効かない場合が多いので注意!
- 万が一旅行中に噴火した時のために、事前にしておきたいこと
- まとめ
バリ島のアグン山の噴火危機を知り、帰国するまでの流れ
私達のバリ島の旅行日は当初9月23日~30日でした。この期間中は連日アグン山の噴火は時間の問題!と一番騒がれていた時でした。
今回の旅行は日本の両親とシンガポールで落ち合い、一緒にバリへ行くと言うもの。23日にシンガポールで久し振りに会った両親から「バリで小規模な地震が沢山起きているみたいだよ」と聞いてはいたものの、「そうなんだ…」と、正直大して気にとめていませんでした。
24日になって、クタのホテルからクロボカンに移動。その時に初めて、テレビでアグン山に噴火の危険性があることを知りました。
外で出会ったオーストラリア人からも、以前バリを訪れた時にインドネシアの他の山が噴火し、空港が閉鎖され数日間帰れなくなったことがあると聞き、普段は楽観的な私達も段々と不安に…。
また次はウブドに行く予定で、ウブドはアグン山に(安全とは言われていても)近いこともあり、安全を考えて旦那さんと他の場所にホテルをとり直すか悩みました。
25日になって、日本のニュースでもアグン山の噴火危機が頻繁に取り上げられ、報道の感じでは「いつ噴火してもおかしくない!」と繰り返し報道され、不安はピークに!家族全員旅行を楽しむ雰囲気でもなくなってしまい、色々なことを考慮した上で残念だけど旅行を切り上げ帰国することにしました。
この日は1日中、ホテルや車のチャーター予約のキャンセル、飛行機の便の変更のために費やされ、くたくたに…。
噴火危機の特例で、飛行機の日にちの変更料は私達の分は無料に!(シンガポール航空で、シンガポールーバリ間)両親の分は2人で4万円ちょっとかかりました(経由便だったため、変更するのが大変だった!)
またキャンセルしても返金されないホテル代が10万円程度(残りの4泊のうち、2泊はキャンセル料がかからなかった)車のチャーターなどは2日前以前だったのでキャンセル料はなしでした。
帰国することにした理由
かなりのお金が無駄になるにも関わらず、私達が帰ることに決めた理由はいくつかあります。
まずは娘がまだ小さかったから。大人2人なら保険にも入っていたので何とかなったかもしれないけど、子供がいる場合、海外で自然災害に直面する程大変なことはないと思ったから!というのが大きいですね。
娘に大変な思いをするくらいなら、お金を無駄にしても安全を優先にしたいと強く思いました。
次に高齢の両親がいたから。私の父は心臓病があり、処方された薬を必ず毎日飲まないといけない状態なので、海外に旅行する時は万一のため1週間分多めに薬をもって来ています。
ただいざ噴火がおきて空港が閉鎖された場合、どれくらいで飛行機が飛べるかも予想がつかないし、薬が足りなくなった時のリスクを考えると、命にはかえられないと思ったからです。
それにインドネシアはまだまだ発展途上国で、ニュースでは噴火した時の観光客を避難させるプランはきちんと用意されている!言っていたけど、その内容が「バスまたはフェリーなどに観光客を乗せて別の空港に移動させ(陸路だと7時間もかかる場所)そこから帰国」と言うもので、小さい娘や高齢の両親には移動時間も長く、どう考えても身体的にきつい内容だったこと。
そもそも自然災害にあったら、予想不可能なことがあるかもしれない中で、心配しながらホリデーを過しても全然楽しくないこともあって、帰国を決断しました。
バリ島アグン山の噴火危機に対する、各航空会社の対応
私達は(両親も含めて)シンガポール航空を利用してバリ島を訪れていたのですが、さすが信頼と実績のあるシンガポール航空!
噴火危機に対する対応は一番早く、通常なら追加料金のかかるフライトの変更を私達の分は無料で、しかも電話ですぐにしてくれました。
上で私達の分はと書いたのは、私と旦那さんと娘の分はと言うこと。両親のフライト変更は、経由便だったため困難を極めました。
経由便って日本からシンガポール、シンガポールからバリ(今回の場合)で1セットとして予約されているので、シンガポールからバリの方を変更して、日本からシンガポールの方はそのままって言うことが基本的には出来ないようなんです。
でも今回は4時間近くシンガポール空港のオフィスにバリから電話して、かけ合うこと6回!粘り勝ちで変更してもらうことに成功しました。両親の経由便の方は、シンガポールから日本への方も変更しなければいけなくなったので、その分の手数料が別途かかりました。
このように、自然災害が起こることが高い確率で予想される場合は、保険がなくても飛行機のフライトの変更が無料で出来ることがあります(各航空会社により対応はさまざまだけど)
一番危機が高まった26日頃からは、格安航空のAirasia、Jetstarも返金は無理だけど、その分のバウチャーをかわりにもらえる、便の変更は無料で行うなどの対応をしていました。
自然災害時には、自分の使っている航空会社のホームページで対応を調べて見ることをお勧めします!
自然災害には保険が効かない場合が多いので注意!
子供連れであるかないかに関わらず、海外に行く場合には必ず保険に入って行った方が良いと思います。ただきちんと保険に入っていても、このような自然災害には保険が効かない場合もあるので注意が必要。
また自然災害がカバーされる保険でも、必ずしも十分な補償がされている保険は少ないく、今回のバリのケースだと、噴火の危機が大きく報道された後では自然災害ありの保険に入ろうとしても、対象からは外れる場合があります(実際オーストラリアでは、いくつかの旅行保険会社が噴火によるカバーをのぞいたとニュースでみました)
バリに年末行く予定がある方は、噴火した時に保険が下りるのか、確認のため事前に保険会社に問い合わせる方が良いと思います。
万が一旅行中に噴火した時のために、事前にしておきたいこと
念のために以下のことを準備しておくと、安心だと思います。
- 海外で連絡がとれる携帯電話を持つ
- バリから日本への国際電話の仕方を調べておく
- 航空会社の連絡先を調べておく(営業日や営業時間も調べておくと◎)
- 余分にお金を持って行く。クレジットカードを持参し、万が一の時に十分なお金があるようにする
- 宿泊先のホテル、旅のスケジュールを家族に知らせておく
- 現地の日本領事館の連絡先を調べておく
- 自然災害をカバーする保険に入る(保険会社に今からでも噴火した場合カバーされるか聞く)
- 現地の病院を調べておく
- フェイスマスクを持参する(現在バリではフェイスマスクが品薄状態です)
バリの南部に滞在していても、一応マスクを持って行っておけば安心。もう予約してしまっている方で、これからバリに行かれる方は、是非海外でも連絡出来るツールを持って行くことをお勧めします。
在デンパサールの領事館の連絡先など、まとめたものをブログにあげておいたので、こちらも時間があったらどうぞ。
現地に住んでいる方の最新のアグン山噴火情報が載っているページです。噴火した際に役に立つ情報が沢山載っているので、これからバリに行く予定があるなら読んでみると良いと思います。
私達も数年前までは、携帯を旅行先に持って行かないことが多かったのですが、今回こういうことがあり、海外でも連絡出来るツールを持つことの重要性を再確認しました。
携帯はSIMフリーのものを持参するのがおすすめ!SIMフリーの携帯さえあれば、世界中どこでも現地のSIMカードを購入し利用することが出来ますよ!国際電話料金も現地のSIMカードを使えば、それ程高くなかったし、ローミングなんかよりもずっとお得だと思います。
SIMフリーの携帯がなくても、バリなら現地でも携帯電話が3000円ほどで購入できます(SIMカードを売っているお店などに大体あります)いざという時にはこちらを購入し、フライトの変更の電話をかけるのに利用すると良いと思います。
また最新のニュースをチェックするのに、ほとんどのホテルではFree Wifiに対応していると思うので、携帯さえあれば最新のニュースや情報が手に入ると思います。
まとめ
噴火は時間の問題と言われていましたが、実際にはアグン山はまだ噴火していません(2017年10月10日現在)
ここ数日はニュースでもほとんど取り上げられることもなく、落ち着いて来た感のあるアグン山ですが、実際にはまだ地震も多くあり、火山活動もとても活発なので、これから行かれる方は注意が必要だと思います。
インドネシア政府が発表している噴火のハザードマップでは(10月10日現在)メインの観光エリア(クタなど)は例えアグン山の噴火が起こっても、直接の被害はないといわれています。
ただ自然災害の怖いところは、予想不可能なことが起こる可能性があるということ。
バリに行くのなら、念のためにきちんと準備をして行くことをお勧めします。
また旅行中に実際に噴火した場合は、現地の指示に従い行動すること、または領事館などに指示を仰ぐことをお勧めします。皆さんのバリ旅行が、安全なものになりますように!このブログの記事が、少しでもお役に立てたら嬉しいです!
以上、【バリ島のアグン山噴火危機でとんぼ返り!】バリに旅行に行く前に準備しておきたいことと注意、でした!