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【パラダイスではなかった!】オーストラリア移住10年目で分かったこと

  

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2018年8月24日更新!

 

オーストラリアに移住して今年で10年。

今日はこの10年を振り返り、オーストラリアに移住して良かった点と悪かった点などをブログに書いてみたいと思います。

 

ここに紹介するのは、自分の体験をもとにした個人的な感想ですが、これからオーストラリアに移住を考えている方には参考になると思うので、もし良かったら読んでみて下さい。

 

【パラダイスではなかった!】オーストラリア移住10年目で分かったこと

目次:

 

トランク1つでやってきてしまった!私達がオーストラリアに移住した理由

 

私の旦那さんはオーストラリアの大学を卒業後、大学院に進む時に学費が安くなるからと、オーストラリアの永住権を取得しました。しかし結局はオーストラリアで大学院には進まず、自分の国であるマレーシアに帰国し就職。

 

結婚後は私も旦那さんの国であるマレーシアに2年程住み、何不自由のない生活をしていたのですが、オーストラリアの永住権の期限が迫ったある日、旦那さんが突然「せっかく永住権を苦労してとったし、若いうちに一度オーストラリアで仕事をしてみたい!」と言いだしたのです。

 

私と義理の両親は驚き、そして勿論反対しました。でも彼の決心は固く、最終的には義理の両親も折れ、私もまだ若かったこともあって「失敗したら戻ってくれば良いかな?」と、永住権のビザが切れる2日前に、大して下調べもせず、旅行に行くような感じで、それぞれトランク1つを持ってメルボルンにやってきました。

今考えると、「私も若かったんだな…」と思います。

 

こんな適当な感じでオーストラリアに来てしまったので、最初の1年間は本当に苦労しました。きちんと下調べをしていれば、もっとスムーズに済むことも絶対多かったと思います。

当たり前のことですが、移住するなら住む場所、仕事の探し方など下調べは必須。下調べをしてても日本とは全く違う国ですので、苦労をすることはやはり多くあると思います。

 

最初から順調になんて行かない!苦労ばかりの移住1年目

 

上にも書いたように、1年目は本当に苦労の連続でした。オーストラリアで働いた経歴がなかったので仕事を見つけることが難しく、旦那さんはたぶん面接に50回くらい行ったのではないかと思います。

 

50回も面接に落ちると本当に落ち込みますよね…。でも勿論面接に落ちている本人の方が大変なんだから!と思って、私は出来る限りネガティブなコメントは避け、励まし続けました。

 

彼がフルタイムの仕事をみつけるまでは、2人で色々なアルバイトをしました。

訪問販売や学校を夜2人で掃除したり、文房具を注文先に届けるデリバリーなどなど、多い時には同時に3つのアルバイトをしていたことも!

 

毎日の生活費を捻出するので精一杯。数か月でオーストラリアに来る時に持ってきた貯金がなくなりそうになり、とりあえず頑張るしかなかった毎日。マレーシアに帰ろうか…と内心何度も思いました。

 

結局旦那さんは8ヶ月かけて希望の職にフルタイムで就職

楽しいことより、しんどいことの方が多かったな…。でもお互いに協力して、この苦しかった1年目を乗り切れたからこそ、精神的にも強くなれたし現在の生活があるんだと思います。

 

多かれ少なかれ、移住して1年目は色々な壁にぶち当たると思いますが、それを乗り越えると、オーストラリアでの生活がぐっと楽になると思いますよ!

 

想像以上に物価の高いオーストラリアでの生活

 

オーストラリアに来て最初の1ヶ月目で気が付いたことだけど、オーストラリアは本当に物価が高い!

 

オーストラリアの物価については、こちらの記事をどうぞ↓

 

オーストラリアに移住した時に私達が持ってきたのは150万円。

マレーシアでは150万円は大金だけど、オーストラリアでは車(中古の10年もの)を買って家のデポジット(保証金)を払い、仕事が見つからない間の家賃と生活費を数ヶ月払ったら、持ってきたお金はほとんどなくなってしまいました。

 

外食も日本と比べるとずっと高いので、仕事がみつかるまではほとんどする余裕もなく、毎日お弁当を作り、服も持参してきたもの以外1枚も買いませんでした。

  

特殊なスキルがない限り、やっぱり不利な移民の就職

 

旦那さんは大学時代をずっとオーストラリアで過し永住権をとりました。マレーシアの職場も完全に英語環境だったので、英語は問題ないはず。それでもオーストラリアで希望の職につくまでにとても苦労しました。

 

彼の希望の職種はマレーシアで5年ほど働いていて経験も十分、マレーシアでは会社でで3年間全国成績1位になった業績があるにも関わらず、面接に行くと経験が全くないオーストラリアの人が受かっていく…。

 

例えば同じオーストラリア生まれでも、同じ条件ならやはり白人系の人が受かる確率が多かったようです(2007年の話ですので、現在は多少変わっているかもしれません)

 

就職では人種差別は基本的に許されていないとは言え、それはあくまでも建前で、やっぱり白人の人の方が有利なんだと思い知りました。

 

オーストラリア生まれならまだしも、英語がネイティブではない(アクセントがある)と、意思の疎通が問題なくてもやっぱり不利だと思います。今考えると当たり前のことなんですが、その頃は私達も随分無知だったな…と思いますね。

 

実際彼が最初に就職した会社は、170人以上いる社員のうち、事務以外で営業をしているアジア人社員は彼一人だけ。旦那さんは運が良かったのかもしれません。

 

会社に勤めて7年目のアワードセレモニー(長期働いた人が表彰される場)で、最終面接をしてくれたダイレクターが「面接の時、彼の必死さがひしひし伝わってきて、思わず雇ってしまったよ!」と冗談を含めて、送る言葉でそう言っていたそう。

 

つまり、あまりに切羽詰まった感じがしなかったら、雇わなかったよ!という風にもとれますよね。実際そうだったんだと思います。

勿論言葉は少し不自由でも、凄く特殊な技術や能力を持っている人は、どこの国に行っても就職はみつけやすいと思います。

 

オーストラリアの転職事情、そしてリストラ事情

 

1回オーストラリアの会社に就職し実績を積めば、転職は現地の人と同じとは言わないまでも、確実に1回目よりは職探しが楽だと思います。たぶん海外での職歴よりも、オーストラリア国内での職歴を重要視する傾向があるからだと思います。

 

オーストラリアでは終身雇用なんて言うものはほとんどないので、条件の良い会社があって、チャンスがあればどんどん転職して行く人がほとんど。

日本ではどうか分かりませんが、転職をすると(条件の良い職場に移るので)お給料があがることが多く、同じ会社で長く働くことは、日本に比べるととても少なく感じます。

 

またリストラをされる時は日本よりずっと簡単に切られてしまうので、大規模なリストラが起こりそうと噂を聞いたら、あらかじめ職探しを始めておくと、いざという時に焦らなくて良いかもしれません…。

 

実際に旦那さんの会社で起こったリストラについては、こちらをどうぞ↓

 

オーストラリアの賃貸事情

 

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 私はオーストラリアの第二の都市、メルボルンに住んでいます。

 

今住んでいるのは、シティーから車で10分ほどの1ベットルームのアパート(日本で言うマンション)ですが、家賃は月に$1500程(感覚としては月に14万っていう感じです)友人には「安いよね!」といわれることもしばしば…。

 部屋は特に広いわけでも、住んでいる人が使えるプールやジムがついているわけでもない、ごく普通のアパートです。

 

メルボルン周辺で(一般的なレベルの)1BRのアパートを借りるなら最低週に$300以上はかかると思います。子供がいるなら2ベットルームのアパートを借りると思うので、そうすると$2000以上は普通にかかると思います(エリアにもよる)

 

ただ家賃や住む家の探しやすさなどは、住む都市やエリアによっても全然違うので注意が必要です。メルボルンとシドニーは特に家賃が高いと思います。

  

オーストラリアの賃貸は、借りる側の立場がとても弱い!

 

オーストラリアで家を借りる際に注意したいのは、賃貸をしている借主の立場がとても弱いことですこれは日本から移住してきたら、最初は確実に衝撃を受けると思います。

 ※家の値段が高騰し、賃貸物件を借りる人の割合が増えたことから、現在(2018年)法律で借主の権利の条件を良くする動きがあります。

 

まずオーストラリアで賃貸を借りる場合は圧倒的にオーナーの立場が強いです

オーナーが家やアパートを売りたい時は、借主が住んでいても、家を売りだしに出すことが出来ます(ただし契約期間中はオーナーが家を売って違うオーナーになっても継続して住むことが出来ます。家賃もあげることが出来ません)

 

例えば、賃貸契約があと6ヶ月残っているとしますある日突然オーナーが雇った不動産屋から「オーナーが家を売ることにしました。これからのことを相談する必要があるので」と連絡が来ます。

 

 ※オーストラリアではオーナーから直接借りるのはまれで、家を借りる場合は不動産屋を通すのが一般的です。

 

 そして説明を受け、大体の場合毎週土曜日(平日の場合もあるけど、土曜日が多いです)インスペクション(部屋の内覧)が開かれます。オーナーには家を売るためにインスペクションを借主に要請する権利がありますので、借主がインスペクションを拒否することは出来ません。

 

私の場合、住んでいたアパートを売るためのインスペクションが6ヶ月も続いたことがあります!不動産屋は鍵を持っていないので、指定された時間(毎週違う)に家にいなければいけなく、毎週土曜日は予定が入れられなかった…。

 

家にいるのが嫌(予定がある)な場合は、不動産屋が合い鍵を使って決まった時間にやって来てインスペクションをします。これ日本人なら絶対抵抗ありますよね。私も嫌で、結局毎週指定時間に部屋を自分であけていました。

 

借りている部屋に問題が起こった時の対策

 

オーストラリアでは借りている家やアパートに問題があった場合、オーナーが修理してくれます。ただ実際は、問題が起こって不動産屋に「直して欲しい!」と連絡しても、すぐ直してくれることは本当にまれです(オーナーにもよります)

 

ブラインドの修理を頼んだのに半年間放置されたり、天井から水漏れしているのが、修理をしても半年以上治らなくて、結果的に裁判をすることになったり(ダメージを受けた家具やその間の家賃を争うため)、その他本当に色々な問題がありましたが、すぐに直してくれたことって、本当にない!

 

現在は過去の経験から学び、何か家に問題があり、きちんと連絡したのに2週間以上直してくれない場合は、コンシューマーアフェアと言う機関を通して、正式に修理の申請をしています。

 

ここを通して正式に申請すると、オーナーは決まった期間内に修理をする義務が生まれ、それでも修理しない場合は修理が完了するまで、払った家賃が一時的にオーナーには渡されないような対処がされるので、きっと直しれくれるはず。

 

日本のように約束は必ず守る!なんていう風にはいかないので、もしも賃貸に問題があり、連絡しても一向に直してくれない場合は、コンシューマーアフェアに連絡することを強くおすすめします!

 

オーストラリアの家の値段は異常!年々値上がりする家を購入するのが難しい!

 

家については、こちらの記事をどうぞ!普通の収入の我家が、家を買うまでの様子を、少しずつ紹介しています。果たして私達にも家が持てる日が来るのか…。

ちなみに、50軒みて3回オークションに参加しましたが、未だに購入出来ていません…。


オーストラリアと日本は違う国、郷に入れば郷に従えで、違いを受け入れよう!

 

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オーストラリアは決して、住んだだけで幸せになれるパラダイスではありません

 

物価も家も高いし、家を借りたら立場が物凄く弱い。

何か壊れて修理を頼んだら「9時~5時までの間に行くよ!」(時間の範囲が長すぎだから!)と言われ、1日中家で待っていたのに結局来なかった!とか本当に良くあります(-_-;

 

人種差別だって表立ってはあまりないけど、確実にあります。

日本人のように「言わなくても分かってよ!」みたいなのは通用しないし、思ったことはハッキリ言わないと、思うようにいかないことが本当に多い。

 

 日本はもっと便利だった、日本ならこんなことないのに…そう思うことも多いけど、いつまでもこう言う風に考えていたら自分がしんどいだけ。

最初はしょうがないけど、移住してある程度時間がたったら、心を開いてオーストラリアのやり方を受け入れるようにしてみると、それからは一気に気持ちが楽になると思います。私も時間はかかったけど、実際そうでした。

 

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オーストラリアに住んで良かったと思うこと

 

何だかネガティブな面ばかり書いてしまいましたが、10年住んでいるのは、それでもオーストラリアに住んでいたいと思う理由があるからです。

 

オーストラリアに住んで本当に良かったことは、まず職種にもよるかもしれませんが、仕事がほぼ定時に終わること

旦那さんがマレーシアで働いていた時は、仕事内容は現在と全く同じなのに、休日出勤もあるし定時に帰って来ることの方が少なかった。

 

それに比べて、オーストラリアではこの10年間で残業があったのは5回くらい

仕事がら時間に融通が効くので、毎日娘を学校に送って行ってくれて、帰ってくるのも5時前と、家族で過ごす時間もたっぷり取ることが出来ます。

 

具合が悪い時はきちんと休める、病欠制度も良いと思う。

 

オーストラリアは有給を取ることがしっかり権利として認められているので、有給をとったら誰かに迷惑をかけるかも…と思うことも少ないよう。皆ばんばん使っています。

 

我家は1年おきにマレーシアと日本に約3週間ずつ帰るのに有休を使い、その他クリスマスと年末年始に2週間ほどお休みがあります。約5週間は毎年お休みがある感じですね。日本ではこんなに長くお休みを取るなんて、仕事を辞めない限りは難しいように思います。

 

生活面では、全体的にのんびりと暮らせること。オーストラリアでの暮らしは、私の住んでいた東京よりも時間がゆったり流れて感じます。

 

オーストラリアは個人の考えを尊重する考え方が基本なので、例えばどんな服を着ていても、どんな考えを持っていても、あまり否定されたり決め付けられたりすることが少なく、自分らしく周りの目を気にせず過せる気がします。

 

宿題もテストもほとんどなく、子供達がのびのびしている、オーストラリアの学校生活

 

オーストラリアの学校については、こちらに詳しく紹介しています↓

 

娘は現在メルボルンの公立の小学校に通っていますが、色々なバックグラウンド、人種、宗教を持ったクラスメートに囲まれ、毎日とても楽しそうに学校に行っています。

 

日本人の私からすると、「えーーー!」っと衝撃を受けることも多々あるけど、オーストラリアののびのびとした学校方針が、日本以上に勉強熱心なマレーシアに帰らず、オーストラリアに今もとどまっている理由のひとつでもあります。

 

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 まとめ

 

オーストラリアに住んで10年経っても、やっぱり自分の生まれ育った国とは文化も考え方も全く違うので、納得いかないこともあるし、戸惑うことも沢山あります。

 

でも全体的に考えた時、のんびりとしたライフスタイルやオーストラリアの学校の方針、自由でストレスのない仕事など、オーストラリアの良い面に目が行くようになった10年目。

 

これからの人生をどう過ごして行きたいか考えた時、マレーシアとどちらに住みたいか?と考えると、やっぱりオーストラリアの生活の方が自分たちにはあっているので、現在もオーストラリアに住んでいます。

 

オーストラリアは住めば誰でも幸せに暮らせるパラダイスではないけど、移民が多いので違う文化や考え方をした人にもとても優しい国です。良い面も沢山あります。もしも移住を考えている方がいるのなら、人生は一度ですので、試しに住んでみるのも良いかと思います。

 

以上、【パラダイスではなかった!】オーストラリア移住10年目で分かったことでした。

 

 移住したことで、困ったり悩んだりすることも、勿論あります。両親に会えないのもその中の一つ。

 

オーストラリアで受けた歯の治療にどれくらいかかったか、レシートと共に紹介しています。