ブログの更新がしばらく滞りましたが、お家購入に向けてのインスペクション(見学)に時間を見つけては足を運んでいます。
短期間で売り出している家の見学へ9軒ほど行ったのですが、日本とは違って色々衝撃的なことがあったので、ここで紹介してみようと思います。
※これは私の住んでいるメルボルンの住宅事情の話です。オーストラリアの別の州では違う場合があります。
オーストラリアのお家購入に関しては、こちらの記事もどうぞ↓
目次:
- 異常な値上がりが続く、メルボルンの住宅
- 売り出し中の家の見学(インスペクション)へ行ってきました
- 5000万円のお家を、20分で購入する人がいることの衝撃!
- 知らないのは私達だけ?気に入った物件があったらその場でオファーを出すのは良くあることだった!
- すでに家が売れているのに、見学会を開く謎
- 全く関係ない物件を紹介する、しかも凄く失礼な不動産屋さんとの遭遇
- 物件が売られている期間がとても短い
- まとめ
異常な値上がりが続く、メルボルンの住宅
オーストラリア、特にメルボルンの家の値段は、移民の増加による住宅の需要が増え続けていることもあり、近年異常なほどの値上がりをみせています。
特にメルボルンCBDに近い場所や東と南側のサバーブでは、平均的な家の価格が1億ドル(8000万円)を超えていることが多く、そんな大金を出して家を購入できない若い人達、私達のような多くの移民家族は、シティから離れた郊外に家を購入することになります。
売り出し中の家の見学(インスペクション)へ行ってきました
オーストラリアの売り出し中の家が見学(インスペクション)出来るのは、大体土曜日が多いです。
時間は大体30分程のことが多く、例えば10時~10時半の間に、お家に興味がある人たちは不動産屋さんの付き添いのもと、売り出し家の中を見る事が出来ます。
日本と違って面白いのは、売り出し中のお家が賃貸に出されており、売り出し最中に家に人が住んでいることがあること。
家賃を払って住んでいるのに、土曜日に知らない人が自分の家を見に来るって嫌ですよね…(・_・;)
日本だと売り出す家は誰もいない状態で売り出すことが多いので、初めて知った時は驚きました。
さて、私達が見学に行ったエリアは、メルボルンCBDシから車で30分ほどの新興住宅地。
一軒家の場合は600K(約4800万円)が平均的な価格でした。
高く感じるけど、メルボルンから30分程で、3BRの新しい1軒屋が購入できるのはこのエリアしかなかったんです! ヽ(`Д´)ノ
東と南エリアはかなり遠くまで(40分以内)行っても、この値段で買える新しい家は見つからないかも…。
あとはあまり状態の良くない中古住宅、一軒家を諦めてタウンハウスと呼ばれる、お隣さんと壁の一部がつながった家なら、この値段で買えるところも少ないけど出てきます。
また車で40分~1時間までの範囲なら、エリア(主に西、北方面)によるけど少し値段が下がって4000万円台(500K台)の家もいくつか検索で出てきました。
5000万円のお家を、20分で購入する人がいることの衝撃!
オンラインで見学したい家をあらかじめ選んで行っているわけですが、売り出し物件を載せているサイトでは、売り出し価格や家の大きさを載せていないものも多いんです!
現地に行ってから値段を知らされて予想以上に高かったことが続き、「果たして私達に買えるのだろうか…」と思いつつ見に行った3軒目。
最初に見た2軒と比べて、このお家は広さも十分、お庭も素敵!
「こんな家に住みたいな…」と思っていると、隣では真剣な様子で色々質問する中国人のご家族が…。
聞き耳を立てていると、そのご家族、その場でオファー(購入の意思を示し、払いたい金額を提示すること)を出していたんです!
5000万円以上する家を購入するのに、見学して20分で決めてしまうなんて…。
500万じゃないんだよ!?5000万円だよ!と衝撃を受けました(・_・;)
その後7軒目に見学したお家でも、インド人のファミリーの人がやっぱりオファーを出していて、またまたびっくり!
どうなってるの~!
知らないのは私達だけ?気に入った物件があったらその場でオファーを出すのは良くあることだった!
家に帰って来て友人にこの話をしたら(家を購入済み)「それは結構あるかもね。大体みんな見学する前に大体の相場を調べてきているし、銀行にいくら位のローンが組めるかも聞いてるから、本当に気に入った家があったらその日にオファーを出すこともあると思うよ」と言われ、さらに衝撃を受けた世間知らずな私と旦那さん。
ただオファーを出しても受け入れられるかはオーナーによるようで、大体の場合、人気の家はオークションをした方が値段があがるので、オファーが受け入れられない場合の方が多いようです。
確かに5000万円台の家は、メルボルンでは安いとされている。
でも5000万円って普通の人には全然安くないし、日本と違ってオーストラリアはローンの金利も高いのに…。
何だか金銭感覚がおかしくなってしまいそうな気がしました。
その日は「雰囲気に流されて、安易な買い物をしないようにしよう!」と、家に帰ってふたりで話し合ったのでした。
すでに家が売れているのに、見学会を開く謎
家を見学に行ったのはこの日が初めてにも関わらず、実は1軒だけ、私も旦那さんも「ここに住みたい!」と思える家がありました。
そのお家は川のほとりに立っている、凄く小さなお家。
家の敷地が狭いしタウンハウスだったので、金額も私達の予算内。
娘が通える小学校も徒歩7分(評判も悪くない)スーパーも徒歩圏内で周りは自然が豊か。
「これは!」と思ったんですよね。
上で衝撃とか言っておきながら、私達も自分たちが出来る限りのオファーを出そう!と思い、真剣に家について話を不動産屋の人に聞いてみると…
「ごめん、この家もう売れてるんだ…来週、買った人が銀行からローンを組めなかったら連絡するよ!そうしたら買えるよ!」と言われたんです。
「えーーーーーー売れてんの、この家!Σ(゚д゚lll)なんで最初に言わないのー!!!と、もう本当にがっかりして、その後全然やる気になれませんでした…。
でも後から調べると、これも良くあることらしいです。
買い手がオファーを出しておきながら、銀行からローンが下りない人が多いこと。
また、このオファーを受けても良いけど、もう少しだけお金を払ってくれる人がいたら、やっぱりそっちに売りたいし…と言うオーナーの思いもあったりして、一応売れているけど、まだインスペクションを続けていると言うお家もあるようです。
全く関係ない物件を紹介する、しかも凄く失礼な不動産屋さんとの遭遇
事前の下調べで気に入った物件があり、その物件を扱っている不動産屋さんに電話をしたのですが、残念ながらすでに2週間前に売れてしまっていたようで、そちらは諦めることに。
でも電話に出た人が、「同じような物件があるから、一度お店においでよ。紹介するよ!」と言われたので、近かったこともあり彼の元を訪れてみることにしました。
しかし、これが大間違い!
お店につくと、いきなり「じゃあ車に乗って!とっておきの物件を紹介するからね!」と彼の車で家族3人連れて行かれそうになる…。
チャイルドシートがないので…と断り、彼の車に続いて自分の車を運転して物件まで行ったのですが、希望しているのとは全く違うエリアに連れて行かれ、3人家族だから3ベットルームの家が欲しいと言っているにも関わらず、4ベットルームの家を紹介される(3BRの家より、当然値段が高い)
「予算の関係もあるので、やっぱり3BRのお家が良い」と言うと、途端に不機嫌になり「うちで扱ってるのは4BRの物件だけだから!紹介できるものはもうないよ!再見!謝謝!」と軽く切れて、車でびゅーんと行ってしまった…(・_・;)
最後の一言はなに!?差別的だよ!しかも置き去り!?
彼の車に乗らなくて本当に良かった…。
彼の本当に失礼な態度に、帰ってからGoogle Mapのレビューで★1つをつけ、何が起こったかを懇切丁寧に記入してあげました。
その後、すぐに謝りの電話と共にレビュー削除のお願いをされたけど、勿論断りました!ヽ(`Д´)ノ
私達と同じような被害にあう人がいなくなるためにも、レビューを消すつもりはありません!
物件が売られている期間がとても短い
9軒の家を見学して分かったのは、家が売り出されている期間が短いということ。
見学した家の1軒は、値段は高いけど立地も良いし家自体も素敵だったので、今後の参考にと色々不動産屋さんに話を聞きました。
その後お昼を食べていると、その不動産屋さんから電話が。
「6週間も売り出しているけど売れないので、オーナーが20K(160万円)程価格を下げることにしました。いかがですか?興味があるならすぐに書類を送りますが?」
6週間ってそんなに長い期間じゃないですよね…。
それなのに160万円も安くしちゃうなんて!
でも実際良い家は(価格が安い場合は特に)需要が常にあり、家が売り出されてから売れるまでの期間は想像していたのよりもずっと早いようです。
だからその場でオファーを出す人がいるんでしょうね。
まとめ
驚くことは沢山ありましたが、9軒の売り出し中の家を見てまわっただけでも本当に色々なことを学べました。
そして家はやっぱり見学が重要。
実際に行ってみると「ここだったら住みたいかも」っていうのが、感覚的に分かるものだなと、身をもって感じました。
また、私達に圧倒的に足りなかったのは予備知識と下調べだと分かったので、これからはそちらを中心に、希望のエリアを「この家に住みたい!」と思える家が出てくるまで探し続けようと思います。
でも1軒屋は本当に高いことが分かったので、タウンハウスでも良いかな。
それから、便利な場所にあるアパートも同時に見学して行こうと思っています。
我家のオーストラリアでのお家探し、その後こちら!特に私達のように、家購入の予算の少ない人には参考になると思います(まだ購入に至っていませんが!)
以上、【オーストラリアで家を購入】オーストラリアで家を購入するために売り出し中の家を見学、驚いたこと色々でした!